うちのバレエ教室で発表会が開催されるそうだ
途端に教室内がざわざわとなる
演目は ”くるみ割り人形” 全幕 ✨✨
12月の開催なので やっぱりこれね
でもうちのお教室はこじんまりしているのだけど
全幕なんて大丈夫なのかしら
なんて、私が心配することはない
先生はいくつか教室を持ってられるので、合同でやるのだ
心配ご無用!ってとこね
で、大人リーナたちは・・・
2年前に開催されたミニコンサートに出演された方はもちろん、普段熱心にレッスンに参加している方は出演するとのこと
へえ〜 出るんだ ふ〜ん
私には関係ない
発表会なんて出るわけない
いえ、遠い昔 最初に入ったバレエ教室での発表会に
一度は出たことありますよ。
くるみ割り人形の ”花のワルツ”で(全幕じゃない)
一曲だけだったけど 懐かしいな
大人リーナたちワイワイしながら楽しんで踊った
その時は出たのよ 当時は29歳ぐらいだったし
でも今回は出るわけない あの時から時は流れて
私は55才 衣装が全く似合わない年齢だ
それに、発表会に出るというより 私は普段のレッスンが好きなのだ
集中している瞬間や、以前よりできたって思えた時がとても楽しい
その上発表会はお金がバカほどかかる😵
出演料、衣装のレンタル代、指導料、その他もろもろ
まだ家のローンもあり、娘の大学授業料がかかる母親としてはとんでもなく高額だ
レッスンも立て込んでくるに違いない
もちろん ’不参加’ と書いた用紙を先生に提出する
自分はお手伝いに回ったり、当日客席からゆっくり鑑賞しよっと
数日後・・・
仲良ししてもらってる大人リーナ仲間の1人が
『私も出ないことにしてたけど、大人の出演者が足りなくって先生困ってるみたい。客人の貴族の役だよ。衣装は足が見えないくらい長いし、そんなに長い曲じゃないみたいだから一緒に出ましょうよ』
いやいやいやいや 出ないから
そして皆さんからの説得が始まる
『ポワントじゃないのよ』
(そんなの当然だ。ポワントで踊れるわけがない)
『みんなでワイワイ出ると楽しいよ』
(まあ そうかもしれないけど)
『文化祭って思えばいいのよ!』
(文化祭ねえ。確かに気楽に感じる)
しまいには先生が出てきて
『短い曲でそんなに難しくないわよ』
(そうねえ、先生にそう言われると私は弱い)
『ではちょっと考えてみます』
ということになり、結局、発表会参加申込書を出していた私
なんかそそのかされた感があるなあ
と言ってもいざ出ることになると、不思議なもので
なんだか楽しみになってきた
これぞバレエの魔力
似合わないかもしれないけど、衣装は楽しみ
お金もかかるけど私の秘密の貯金を出動させよう
いろんなハードルもなんとかなるもんだわ!